ストーリーで
サインやハウス、天体の感じを
お届け中です。
イメージや体感につながったら嬉しいです。
今回は、
さそり座
8ハウス(ほんのり9)の声が
聴こえてきています。
あなたには何が
浮かび上がってくるでしょうか?
安らぎの生まれるところ -2- | Owlbook(アウルブック)
寂しさとつながり -3- | Owlbook(アウルブック)
未来からの招待状 -8- | Owlbook(アウルブック)
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ボクは、それから
これまでのようにネネと話せなくなっていった。
「塩、とってくれる?」
「うん、はい。」
「ありがとう。」
ハロが二人のあいだを行き来している。
ネネの鼻歌がきこえなくなって、
十日ほど経ったころ――
「ネネ、ミロ。
港の倉庫に小麦粉を取りに行っておくれ。
重いから、ゆっくり持ってくるんだよ。」
イリヤの声は、いつもと変わらなかった。
倉庫は潮の匂いがした。
麻袋が積まれ、
床に白い粉がうっすら散っている。
「重いぞ。」
袋を受け取ると、ずしりと腕にかかった。
ネネは、もうひとつ小さな袋を抱えた。
外へ出ると、
ざぶ、と波の音がして、
沖には、船が見えた。
…帰り道は足取りが少し重い。
「風、つよいね。」
「うん…」
ボクは粉袋を担ぎ直した。

「あのさ、ネネ……」
「おれ、船に乗ろうと思う。」
「うん……そうだと思ってた。」
「そっか。」
潮風が吹き抜けてゆく。
「春っていつだろう……」
「あたたかくなると、この道に白い花が咲くの。
間に合うといいな。」
ネネは道の脇に立つりんごの樹を見ていた。