星の箱庭に古い書物がありました。

ひとひらの風が吹いて光のページが開かれると、

そこにはまだ名前も知らない”あなた”の物語が。

けれど読み進めるうちに、それはまるで私の物語のようでもあって――

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-2026.3.21 全天体順行 トランジットの観測より―

そうさ、ここ数日続いた豆鉄砲でビックリ顔をしていたキミのことさ。

やられた!と思ったんだろう?

でもよかったじゃないか、おかげでキミは

いろんなことに気付けたんだから。


新しい光はどうだい?

新しい風はどうだい?


…まだ怖いなんて言ってるけど

本当は行きたいどこかがあることを

キミは知ってると思うけど。

あれこれ考えちゃうと、こんがらがっちゃうことってあるよね。

そういうときはもう、自分でピュンと動いちゃうんだよ。

怖くてもいい

不安でもいい

失敗してもいい

一気に行くのが怖くても

とりあえず飛んでみれば世界は変わるよ

風を掴むまではバタバタしたっていいのさ!


ぼくを見てて。

真似をしてみて!


自分で羽を広げて~?

そうそう、その調子!


よし、今だ!

いくよ、風に乗れ!


そうそう、その調子!

キミが本当に行きたい場所まで、そのまままっすぐに進むんだ!

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光のページにそっとしおりが挟まれて、気づけば書物は風の中へ。

その風はまた別の庭であなたを待っています。

星の香りがするほうへ、どうぞゆっくりと。