星の箱庭に古い書物がありました。
ひとひらの風が吹いて光のページが開かれると、
そこにはまだ名前も知らない”あなた”の物語が。
けれど読み進めるうちに、それはまるで私の物語のようでもあって――
:*:・’゜☆’ .:*:・’゜☆’ .:*:・’゜☆’ .:*:・’゜:*:・’゜☆’ .:*☆’ .:
-2026.3.21 全天体順行 トランジットの観測より―
そうさ、ここ数日続いた豆鉄砲でビックリ顔をしていたキミのことさ。
やられた!と思ったんだろう?
でもよかったじゃないか、おかげでキミは
いろんなことに気付けたんだから。
新しい光はどうだい?
新しい風はどうだい?
…まだ怖いなんて言ってるけど
本当は行きたいどこかがあることを
キミは知ってると思うけど。
あれこれ考えちゃうと、こんがらがっちゃうことってあるよね。
そういうときはもう、自分でピュンと動いちゃうんだよ。
怖くてもいい
不安でもいい
失敗してもいい
一気に行くのが怖くても
とりあえず飛んでみれば世界は変わるよ
風を掴むまではバタバタしたっていいのさ!
ぼくを見てて。
真似をしてみて!
自分で羽を広げて~?
そうそう、その調子!
よし、今だ!
いくよ、風に乗れ!
そうそう、その調子!
キミが本当に行きたい場所まで、そのまままっすぐに進むんだ!
*°˖✧・✧˖°*°˖✧・✧˖°*°˖✧・✧˖°*°˖✧・✧˖°*
光のページにそっとしおりが挟まれて、気づけば書物は風の中へ。
その風はまた別の庭であなたを待っています。
星の香りがするほうへ、どうぞゆっくりと。