星たちの想いをそっと手渡す
あなたが主役の人生を自身で紡げるように。
星の綴り手、碧亜紀です。
今日は、2025年6月に出会った1冊の本について、お話しさせてください。
それは、かげした真由子先生の『過去占い』という本です。
この本を手に取ったとき、私はもう50代になっていましたが、長いあいだ心のどこかに引っかかっていた“ある時代”と、ようやく静かに向き合うことができました。
そして、今ではその時間が、人生の大切な節目だったのだと思えるようになったのです。
6月初めに、私がもらったメッセージは、「もうひとつのタイムカプセル」
この『過去占い』という本では、過去の出来事を元に紐解く、
15TYPEのメッセージが紹介されていて、
私はその時は、その中で「もうひとつのタイムカプセル」というメッセージを受け取りました。
それは、過去を清算し、次のフェーズへ向かうタイミングであるというもの。
その言葉に、胸がじんわりと温かくなりました。
というのも、私には、ずっと見て見ぬふりをしてきた「過去」があったのです。
それは10代の頃。
本来なら、たくさんの夢や希望であふれていてもいいはずの時期。
でも、当時の私は、自分の置かれた状況にばかり目を向けてしまっていて、「なんで私はこうなんだろう」と、どこか世界に背を向けていました。
心にしまい込んだままの記憶
振り返ってみれば、出来事そのものよりも、自分の心の持ちようが、10代の記憶を灰色に染めていたのだと思います。
人との関わり、自分への自信のなさ…。
あの頃の私は、周りと比べてばかりで、「ないもの」に目を向けては、苦しんでいました。
でも、そんな思い出にちゃんと向き合うのが、ずっと怖かった。
まるで傷口に触れるような感覚で、思い出すたびに心がざわざわして、息苦しくなってしまう。
だから、思い出すのを避けてきた。
ふたをして、そっと心の奥底にしまい込んできました。
それでも時々、思い出してしまうんです。
ふとした拍子に当時の景色や言葉が蘇り、そのたびに「またあの頃の気持ちが襲ってくる」。
そんなことを、ずっと繰り返していました。
私は、過去の記憶の中に閉じ込められていたのかもしれません。
太陽牡牛座の私なりの「向き合い方」
『過去占い』を読んだとき、やっと心の中で決心がつきました。
「あの頃の自分に会いに行こう」と。
私は太陽牡牛座。
だから、言葉だけではなく、実際に五感で感じることがとても大切です。
私は30数年ぶりに、あの10代を過ごした場所へ足を運びました。
当時よく歩いた道、通っていた建物、遠くに見えていた山の稜線…。
変わったものもたくさんありましたが、空気の匂いや光の色は、あの頃とどこか同じでした。
私はしばらくその場に立ち、心を当時の自分に合わせてみました。
泣きたかったこと、悔しかったこと、声に出せなかった思い。
それらを一つひとつ拾い上げて、「よく頑張ってたね」「苦しかったよね」と、自分自身に語りかけました。
ちょうど、フォーカシングのような技法を使ってみました。
そして、そのすべてを「ダメな記憶」としてではなく、そのままの姿で愛おしいものとして抱きしめてみたのです。
鼠色の時代が、スモークグレーブルーに変わった
今までは、過去を思い出すことで傷つくことが怖かった。
思い出してしまえば、また心があの頃に引き戻されて、同じように傷ついてしまう。
そんな繰り返しが、「心のリストカット」のように感じられて、自分で自分を痛めつけているようでした。
でも、今回「過去をまるごと愛して、卒業する」という体験をしたことで、
驚くほど心が軽くなったのです。
暗くて重たくて、鼠色だった記憶が、まるで切子グラスのように光を反射してキラキラした、透明感のあるスモークグレーブルーに変わったように感じました。
思い出しても、もう痛くない。
むしろ、「あの頃の私、よく頑張ったね」と、やさしく声をかけたくなる。
そう、愛おしさまで持てるようになったのです。
それは私にとって、これまでで一番「自分にしっくりくる気持ち」でした。
自分の過去と、未来をつなげるために
人生って、本当に不思議です。
もう終わったと思っていた記憶が、こんなふうに「新しい形で息を吹き返す」ことがあるなんて。
しっかりと「過去」と向き合って「清算」する。ピリオドを打つ。
そして、それによってこれからの人生が、より軽やかに、より自分らしく紡がれていくなんて。
もう少し早く気づけばよかったかな。なんてちらっと思ったりもしましたが、
今だったからこそ、きちんと向き合って「次へ」進めるタイミングだったんだと思います。
私にとってこの『過去占い』は、ただの占い本ではありませんでした。
自分の「過去」に新しい意味を与え、そして「今の自分」をやさしく受け入れるための、大切なツールになったのです。
だから、ここまで読んでくださったあなたにも、そっとお伝えしたいのです。
もしも、まだ心のどこかにしまい込んでいる記憶があるなら。
向き合うのがちょっと怖い「昔の自分」がいるなら。
この『過去占い』という本を、一度手に取ってみてください。
占いとはいえ、「当てもの」ではありません。
むしろ、自分自身の歴史を深く見つめなおす、やさしい対話のような本です。
そして何より、「自分の過去の出来事から、今と未来をよりよく生きる」ためのツールのひとつとして、
とてもおすすめしたい1冊です。
星と、自分自身と。新しい旅路へ
50代になった今だからこそ、
ようやく辿りつけた“心の清算”。
ここからの人生は、さらにやさしく、あたたかく、
そしてわたしらしく紡いでいこうと思います。
まるごと愛し、手放すという体験を通して、
「ここから先の人生を、より豊かに、自分らしく紡いでいける」と実感しています。
そして、もしこれを読んでくださっているあなたの中にも、
まだ心の奥でそっと抱えている“過去”があるのなら、
それを静かに見つめなおすためのひとつのツールとして、
この『過去占い』をおすすめしたいのです。(もう一回おすすめ笑)
この本は、本を手にした「今」に「過去」からメッセージを受け取る。という形ですので、いつでも自分と向き合って、それを未来への糧にする手助けをしてくれます。
この本を綴ってくださったまゆちん先生、この本の出版に携わってくれた皆様、感謝いたします❤️