早朝に目が覚め、

部屋の窓を開ける。

冷たい空気を胸いっぱいに吸い込むと、

風が頬をなでながら、

小さな音を運んできた。

まだ言葉になっていない、微かな響き。

昨夜の空に瞬いていた、

星々からの伝言かもしれない。

──この輝く星の美しさを、

あなたの心で抱きしめてほしい。

わたしは両手を差し出して、

「もちろん」と微笑んだ。

胸に抱えきれないほどの星たちは、

やがてわたしの中で

色とりどりの花を咲かせる。

その香りを、そっと空に、

そして大地に、広げていく。

こうして芽吹いた感覚が、

水星と金星の

魂の物語を運んでくる。

 

 

 

 

 



この詩は、noteに投稿しています【魂に還る星読み】の冒頭の詩をアウルブック用に再編したものです。