「最近、なんだか口の周りや上顎がキュッと強張っているな…」

ここ数日、自分の身体の微細な感覚に意識を向けていたとき、ふと不思議な感覚が湧き上がってきました。 まるで、上顎の奥で「ジッパーのギザギザ」がカッチリと閉まっているような感覚。

そのジッパーの姿をじっと見つめていると、私の心が、かつて必死に自分を守るために作り上げた「防壁」の姿がありありと浮かんできたのです。

その感覚に導かれるように、ずっと忘れていた、14年前の記憶が蘇ってきました。

当時、私は子育て、家事、仕事に追われ、スケジュール帳がびっしり埋まっていることに安心を感じる毎日を送っていました。 「いい母親であらねば」「なまけてはいけない」と、常に意識を外側に向け、全力疾走していた日々🏃‍♂️

同時に、実の母との折り合いが悪く、顔を合わせれば小言を言われる日常の中で、私は波風を立てないようにと、ただ黙って言葉を聞き流し、耐えることを選んでいました。

聞き流しているつもりでも、心は傷ついていたのですね。 ある日突然、私の右耳は「突発性難聴」になりました。

人の声の周波数が聞こえなくなり、すべての音が激しい振動音として襲ってくる世界。左耳から聞こえる大切な声さえも騒音にかき消され、まるで常に工事現場の中に立たされているようでした。耳鳴りが鳴り響き、眠れず、耳栓をして外界の音を遮断しなければ生活できないほどの苦しみ。二度と戻りたくない、つらい過去の記憶です。

完治してからはすっかり忘れていたその「耳の閉塞感」が、今朝、身体の感覚を通して、まるでタイムカプセルが開いたかのように蘇ってきたのです。

不思議なのは、以前の私なら、過去のつらさに引っ張られて心がぐるぐると迷子になっていたはずなのに、今の私は、とても穏やかに、客観的に当時の自分を「よく頑張っていたね」と見つめることができたこと。

そして、同時に見た「たくさんの小さな虫が部屋の壁にいる夢」。 それは、これまで私が心の中にぎゅっと溜め込んできた古い思考や防衛本能が、新しい自分に向かうために、綺麗に整理されて消えていくプロセス(可視化)なのだと、直感的に腑に落ちました。

上顎のジッパーが緩んだとき、私の内側は「新しい、新鮮な空気🍃を吸い込みたい!」と叫んでいました。

もう、外側から自分をすき間なく閉ざして守るフェーズは、終わった! そんな気がしました

これからは、他者の声をただ恐れたり、シャットアウトしたりするのではなく、「自分は相手のどの言葉に反応し、それによりどんな感情が湧き上がったのか」「自分の傷のどこに触れたのか」「自分は何を守りたかったのか」「相手は何を大切にしているのか」声の奥にある背景から、自分をより深く理解するためのエッセンスとして受け取っていく。

相手の言葉に振り回されることなく、耳を傾け、他者を理解することそのものが、結果的に自分を優しく守る盾になる。

身体は、14年という歳月をかけて、私に「もうその新しい世界へ移行しなさい」と教えてくれた気がします。


もし今、身体のどこかに不調や強張りを抱えている方がいたら、それはあなたの心が、かつてあなたを守るために一生懸命作った「ジッパー」かもしれません。

どうかその強張りを責めずに、「今まで守ってくれてありがとう」と声をかけてみてください。 あなたが古い防壁に気づいたとき、ジッパーは静かに緩み、新しい風があなたの人生に流れ込み始めます


🍀今日もご自身の身体の声に、そっと耳を傾ける優しい一日になりますように。