映画「国宝」を観てきました。

太陽が8室にある私の目線でこの作品を観て感じたことは、

「人間の“裏側”にしかスポットが当たってない!」

「まさに、8室をえぐられる映画だった……!」

ということ。

私自身、8室に太陽を持つ人らしく、

「何のために生きるのか」

「どうやって生きるのか」

といったテーマに日常的に向き合いがちなので、

余計に心の奥が揺さぶられて、

観終わったあとは1日中、

ずっしりとした疲労感が残っていました。

物語の軸になるのは、

極道の家に生まれた主人公と、歌舞伎の名家に生まれた御曹司。

立場も背景もまったく違うのに、

どちらの胸の奥にも、「自分なんて……」という強い自己否定や、

「ありのままの自分は愛されない」という不安が根っこにあるように見えました。

その“影”を埋めるために、必死で芸に打ち込み、磨かれていく二人。

でも、心の土台が不安定なままだからこそ――

評価されても満たされないし、

挫折から立ち直れず、やがて闇に落ちていく。

才能が光れば光るほど、影もまた大きくなるような、そんな感覚を覚えました。

もちろん映画なのでドラマチックに描かれてはいるけれど、

これは“誰の人生にも起こりうること”だと思います。

8室的なテーマ――“自分の根底”や“深い関係性”に揺さぶられる経験。

そうした挫折に直面したとき、

自分の月=心のベースがどれだけ安定しているかで、

その後の人生は大きく変わるんだなと改めて感じました。

私は占い師という仕事を通して、「才能」という言葉に日々触れていますが、

血筋や家系といった“受け継がれたもの”も、

ある意味では才能の一部かもしれません。

だからこそ、才能って「あるか・ないか」だけじゃなく、

「どう使うか」「どう活かすか」こそがすべてなんだと思います。

それにしても、あの二人の人生のシーソーっぷり……!

ホロスコープ重ねたら、スクエア祭りなんじゃないかと思わずにはいられません(笑)