明日未明、私たちは特別な天体ショーを目撃します。魚座の満月が皆既月食を伴い、私たちの内なる世界に深く問いかけるパワフルなエネルギーを放ちます。この満月は、単なる月の満ち欠け以上の意味を持ち、私たち一人ひとりの人生に大きな変容を促すでしょう。
今回の満月は、占星術的に見ても非常に重要な配置をしています。
🌕月とドラゴンヘッドのコンジャンクション:魚座に位置する月(感情、無意識)とドラゴンヘッド(魂の向かうべき方向)が重なることで、私たちの魂が今世で進むべき道へと、感情的に強く引き寄せられることを示唆します。新しい自分へと生まれ変わるための、強烈な後押しです。
☀️太陽とドラゴンテイルのコンジャンクション:乙女座の太陽(意識、自我)とドラゴンテイル(過去のカルマ、手放すべきパターン)が重なることで、古い自分や慣れ親しんだ過去のパターンからの卒業を促します。
蟹座の木星による調停:この太陽と月のオポジションに、蟹座の木星が調停の配置を取っています。拡大と幸運の星である木星が、感情や安らぎを司る蟹座にいることで、内なる葛藤や古いパターンからの解放が、愛情や自己受容、そして心の平安を通じてスムーズに進む可能性を示しています。
これらが示すのは、過去の自分を手放し、魂が本当に求める新しい自己へと変容するという、明確な宇宙からのメッセージです。

 魚座16度:「ひらめきの流れ」が示す二つの顔

この満月が起こる時の月のサビアンシンボルは、魚座16度「ひらめきの流れ」です。このシンボルは、文字通り「ひらめき」や「直感」という、理性や常識を超えたインスピレーションが流れ込む状態を表します。しかし、この度数には、もう一つの深い意味が隠されています。それは、「本来ビジネスとして成り立たないようなものが、不思議と成り立ってしまう」という側面です。
現代社会では、残念ながら「〇〇詐欺」のような話が後を絶ちません。「良い暮らしをしたい」「欲しいものを手に入れたい」という健全な欲求は誰もが持っていますが、時には「誰かの真似をすれば成功する」「誰かが自分を成功させてくれる」といった、安易な成功法則や他者への依存に陥りやすい心理が働くこともあります。このような心理は、まさに魚座の集合的無意識が作り出す「幻想」であり、現実との境界線が曖昧になる現象と重なります。

 16度の意味と真の成功

なぜ、この16度という度数が重要なのでしょうか。占星術では、各サインの16度は「向かい側のサインのエネルギーが流れ込み、それまでの殻が打ち破られる」度数とされています。
魚座から見て向かい側にあるのは、現実的で分析的な乙女座です。今回の満月は、魚座の幻想的なエネルギーだけに囚われるのではなく、乙女座が象徴する「現実を直視し、分析し、自己を律する」という賢明な視点を取り入れることの重要性を私たちに教えています。
この皆既月食がドラゴンヘッド側で起きるということは、私たちは新しい自分へと変化し、魂の成長を遂げなければならないという、宇宙からの強い呼びかけです。

内なる成功の種を育む時

今回の魚座の皆既月食が私たちに伝えたい真のメッセージは、次のことではないでしょうか。
成功する力は、もともとあなた自身の中にあります。誰かに与えられるものでも、誰かの真似をして得られるものでもありません。幻想に惑わされず、自分自身の内なる声に耳を傾け、現実を見つめる力を養いなさい。そして、あなたの中に眠る無限の可能性を信じ、あなた自身の力でそれを開花させなさい。
このパワフルな皆既月食のエネルギーを最大限に活用し、私たち自身の内なる真実と向き合い、新しい自分へと踏み出す勇気を持ちましょう。