西洋占星術において星座(サイン)を性質ごとに
2区分(ジェンダー)
3区分(モード)
4区分(エレメント)
と分類する考え方があります。
今回は4区分(エレメント)について見ていきましょう。
4区分(エレメント)について
4区分のエレメントはギリシャ哲学における、この世の全ては四元素【火・土(地)・空気(風)・水】から成る、という考え方が元になっています。
そして、四元素は温度(熱・冷)と湿度(乾・湿)の性質で説明されました。
熱(ホット):能動的、外向
冷(コールド):受動的、内向
乾(ドライ):周囲から自分を切り離す
湿(モイスト):周囲と自分をつなげる
この性質が組み合わさると以下の通り。
火:熱(ホット)・乾(ドライ)
能動的で、周囲から自分を切り離す
→自主性、熱意、独立心
地:冷(コールド)・乾(ドライ)
受動的で、周囲から自分を切り離す
→合理的、物質的、具体化
風:熱(ホット)・湿(モイスト)
能動的で、周囲と自分をつなげる
→客観的、社交性、情報収集
水:冷(コールド)・湿(モイスト)
受動的で、周囲と自分をつなげる
→感受性、共感力、想像力
そしてこの四元素で12星座(サイン)は以下のように分類されます。
火:牡羊座、獅子座、射手座
地:牡牛座、乙女座、山羊座
風:双子座、天秤座、水瓶座
水:蟹座、蠍座、魚座
エレメントによって、判断するときの価値観・基準が違ってきます。
では、それぞれのエレメントの違いを見ていきましょう。
🔥火のエレメント
牡羊座、獅子座、射手座
キーワード:自主性、主観、能動、創造、熱意
特徴
自分の情熱を燃やせるかどうかを重視する。
向上心を持って理想に突き進む。
素直な感情表現。
チャレンジ精神旺盛。
創造性から新しいアイデアが生まれる。
白黒ハッキリさせたい。
自主性を重視するので、人に寄り添ったりすることは苦手。
火がうまく活かせないと。。。
攻撃的になったり、冷静さを失う。
楽しむことに夢中でまわりが見えなくなることも。
🪙地のエレメント
牡牛座、乙女座、山羊座
キーワード:堅実、現実的、物質、具体化
特徴
現実的なデータや物証を重視し、合理的判断をする。
地道な努力を積み重ねる。
ふんわりした何かを具体化して、形作る。
地に足がついて安定しており、持続力がある。
こだわりが強く、行動するまでに時間がかかる。
地がうまく活かせないと。。。
慎重になりすぎて、チャンスを逃す。
わかりやすい肩書き(先生など)を重視するあまり、権威的になることも。
🍃風のエレメント
双子座、天秤座、水瓶座
キーワード:論理的、客観、社交性、好奇心、情報収集
特徴
言葉でつながることを重視する。
外向的で社交的。
知的好奇心旺盛で、情報収集力がある。
視野広く、客観的判断をする。
選択肢を広げることは得意だが、絞って具体化することが苦手。
風がうまく活かせないと。。。
論理的であることを重視するため、感情をないがしろにすることも。
💧水のエレメント
蟹座、蠍座、魚座
キーワード:受動、共感、感受性、情緒的
特徴
感情で人とつながることを重視する。
感受性、想像力豊か。
人の心に寄り添い、結束力を高める。
自分が感じた気持ちや感情をもとに行動する。
仲間と認めたもの以外には排他的にふるまうこともある。
水がうまく活かせないと。。。
人との距離感を見失い、依存したり、されたりということも。
エレメントの特徴を見てきました。
みなさんのホロスコープ上では、どのエレメントに天体が集まっているでしょうか。
どの要素が強いから良い・悪いではなく、それぞれに特徴があるということ。
エレメントにあまり偏りがない方は、多面的な性質を持っているということも言えますね。
太陽・月やアセンダントは本人の性質として色濃く出るので、それぞれのエレメントを読み解くと、その方の価値観が見えてくるはずです。
まわりの人が何を大事にしているのか、自分との違いを知ることで、その方への理解が深まるかもしれません。
ぜひ、いろいろな目線でエレメントを読み解いてみてくださいね。