西洋占星術のホロスコープは無意識を意識化するもの。見えていないものを見える化するもの。無自覚なものを自覚させてくれるものだと思っています⭐️

特に出生図のホロスコープというのは、客観視する対象の見える化だと思っていて、そこに占星術の魅力を感じてきました。私が占星術をしっかり学びたいと思ってきた理由でもあります。

前回は客観視についてちょっと熱く語ってしまいましたが、私が客観視の訓練をするようになって十数年。※客観視ってメタ認知と同じ意味で使っています。

きっかけはヨガでした。その当時から学んできているヨガでは、とにかく客観視するよう教わります。客観視する対象は肉体や呼吸、感覚の働き、感情、思考、記憶への認知、そして生命や神聖なものなど抽象的なことなど。

ヨガというと健康体操で身体を意識するものというイメージを持たれそうですが、実は肉体だけではなく、存在そのものの調和を目指していくので、広く自分を知っていく必要があります。

心が平和でないと真我(魂、ハイヤーセルフのような存在)は悟れないってヨガの師は言いますが、真我に興味あってもなくても、幸せのため心の平和はほしいですよね〜。そのためにはまず自分の心を知る必要がある!それを客観的に観ましょうということを学んできています。

そして真我というのは肉体でも感情でも思考でもないから、それらを客観的にとらえられていないと真我は分からない。この真我という自己の本質を知るために、それ以外のものと区別するため客観視して意識化する。

感情も思考も自分を構成している大事な心の働きですが、それは観察される対象で上手く使っていくもの。自己の本質はその奥にあるというのが伝統的なヨガのベースの思想です。

思考を静かにすると直感が起きやすいとか魂の声を聞きやすくなるなど、スピリチュアルでなくても普通に(普通か?!)言われるような時代になりました。静かな時間を作って、直感受け取ってその通りに動けば上手くいくと、よく耳に目にしますよね◎

波立っている心を鎮めると自己の本質につながりやすく(近づきやすく)、そこからインスピレーションがやってくるということが言われているわけです。

その真我は観察している意識=観照者であるというのがヨガというか、インド哲学の世界では言われているのですね。

ホロスコープを眺めるというのは、この観照者のようなものだと感じています。解釈するため星の世界に入りこんでいくのとは別に、上から眺めるように見ること。

ホロスコープにはその人の感情や思考、行動の特徴、パターンや癖などの情報が描かれていて、そのホロスコープを解釈した上で、ただ眺めてみる。こういう1人の人間がいると。

「そのホロスコープを持った人間として精神性を高めていこうとしている、魂の目的を叶えようとしている」といったように、そのホロスコープの特徴を通じて何かをしようとしている、と眺めてみる。

物語をつむぐのがホロスコープの解釈だとすると、その物語の全体を眺めているような状態。真我はその物語をただ眺めている神様?宇宙?みたいなものかな~

自分を客観視するという、自分の部分をホロスコープに置き換えたら、こういうかんじで受け止めるようになっていました。


私のネイタルの一部だけ取り上げますが

「蠍座コンジャンクションでそこに獅子座とのスクエアがあるからこういう特徴、それが自分らしさ~♪」 という視点から、

「蠍座コンジャンクションに獅子座がスクエアしているこの特徴を通して精神性を高めていく私」 と見ていくこと。

特徴自体は全く同じこと言ってるんだけど、視点が異なっています。

どちらも見える化なのだけど、特にこの後者の眺めるような視点を「見える化」って私は呼んでいて、ホロスコープが読めるとこの見える化ができるのが魅力~!と思っているというわけです♪

この例でコンジャンクションやスクエアの特徴の自覚が自分にあったらそれは客観視できるんだけど、無自覚だったら客観視の対象にならないんですね。そういう意味でも無意識を見える化出来るホロスコープなど命術のようなツールがあるってすごいなぁって思うんです。

このことが言いたくて、長々とヨガの話をひっぱってきながらの説明となりました。

星読みを、この上から眺める視点でも語っていきたいなぁと思うのですよね。

自分の中では感覚として持っているけど、これを言語化はしていなかったかもしれないと思い・・・

してたかな?してなくてはないのか?わからん💦←客観視していない!笑

言語化するにはまだ難しさを感じていますが、そこに自分らしさがあるのだろうし、出来そうなときはやっていけたらいいなと思います✨

自分と星読みの付き合い方は、物語を生きる主人公だけではなく、それを眺める宇宙の視点でいること♩

星にどっぷり浸かるのではなく、ひいたところから眺めるようなスタンスでいたのだなとも気付かされました。


※参考まで、ちなみにヨガだと、ホロスコープの特徴が自身にあるのかどうかを調べる(内観)ことをするので、当たっている当たっていないという見方はしない。スクエアのような性質をこれまで感じたかどうか過去を観ていくといったことをします。それが客観的に自分を知るきっかけになっていきます。

心は観察されるものって、なんか違和感を持った人もいるかもしれません。観察しましょう〜というなら分かるんだけど、みたいな。

観察している存在が本質的なものだとう哲学の話もしましたが、それが変わらない普遍的なものなのですね。

本質(真我)は普遍的で変えられないものだけれど、その本質が観察している対象というのは変化するものになります。肉体も感情も思考も瞬間ごとに波があって変わっていきますね?変化するものは変えられる、つまりコントロールが出来るということ。そのためにはまず客観視しましょう〜っていうことでもあるんです。気が付けないと変えられないから。

もちろんネイタルチャートが示すようなベースとなる性質があって、それを丸ごと変えられるというのではなく、その特徴を活かせるような思考や行動を選択していくこと。望む生き方に向かうために感情や思考をコントロールして上手く使っていくようにする。その選択やコントロールをするために今の自分を観ていく。

心の波をコントロールして穏やかにしたら直感もやってきやすくなりますしね♪  

そのための客観視ということもお伝えしたくて、連続して書いてみました⭐️


まゆちん先生も「心は嘘をつくけれど、魂は嘘をつかない」といったことを何度かおっしゃっていました。

嘘をつくとは、これが本当の自分と思っているものがころころ変わるので、それは嘘だということだと私は思います。月は波があって変わっていくものですよね。

その瞬間瞬間は本当の自分と感じていてそこに嘘ではないのだけれど、定まらないものだから嘘なのだと・・・。

一方、魂は変わることがないから、そこから出てきているものは嘘がないということだと理解しています。

そこの見極めにも、客観視は欠かせないと感じています〜⭐️