――未作 星見台より
こんにちは。ハルだよ。今日も一緒に星空を眺めてみようか。

今回の新月は、獅子座の3度。 そこには「髪型をボブにした女」というサビアンシンボルがある。 これはね、自分を新しく整える象徴なんだ。 誰かに見せるためじゃなく、自分が“変わった”と感じるための変化。 それはまだ大きな物語の始まりには見えないかもしれない。 けれどその一歩には、きっと勇気がある。 自分を選び直す行為には、何よりも強い「愛」が宿っているんだと思う。
この新月には、冥王星が向かい側――水瓶座で見つめ返している。 まるで「君のその光は、本物か?」って、問いかけてくるように。 人と関わる中で、自分らしさが揺れることもあるよね。 でもそれは、壊されるってことじゃない。 より深く、より本質的な「私」へ近づくための、変容の力なんだ。 優しくない問いに、優しく答えてあげる勇気。 それがこの新月に必要な強さなんだと思う。
そしてその強さを支えてくれるのが、牡羊座にいる土星と海王星。 彼らは優しく後ろから手を添えてくれる存在のように見える。 夢や理想は、ふわふわして見えるけれど、今回はちゃんと“形にする覚悟”が求められている。 だからこそ、今の小さな選択にも、意味があるんだ。 この道でいいのかな、って迷いながらでも、一歩ずつでいい。 土星は「それでいい」と言ってくれるし、海王星は「もっと感じていい」と語りかけてくれる。
そんな中、双子座の天王星が新月にやさしく呼びかけている。 「変えていいよ」って。 それは無理やりな変化じゃなくて、心がふと軽くなるような、小さな工夫やひらめき。 こうしなきゃいけない、という固定された形から自由になって、自分らしいテンポを取り戻していくこと。 新しい風を取り入れること。 ちょっとした工夫で、心がほどける瞬間があるなら、そこに正解があるのかもしれないね。
そして、新月・冥王星・土星と海王星・天王星――この4つがそっと手を取り合って、ゆりかごのような形をつくっている。 それはとてもやさしくて、でも芯のある揺れ。 休んでも、迷っても、また中心に戻ってこれるようにと支えてくれている。 外の世界がどれだけ揺れても、内なる自分がふわりと包まれているような、そんな静けさ。 そこに身を委ねても、きっと大丈夫。 この空は、君を傷つけるためにあるんじゃない。 生まれ直すために、こうして手を差し伸べてくれているんだ。
ただ、少しだけ緊張感もある。 金星と火星がスクエア――愛と行動が、すれ違う配置になっている。 誰かとわかり合いたいのに、タイミングが合わなかったり、 優しくしたいのに、うまく言葉にできなかったり。 でも、それもまた「感情が生きてる証」だと思う。 静けさの中で、もどかしさが生まれるのは、ちゃんと感じているから。 完璧じゃなくていい。 少し不器用でも、ぶつかりながらでも、その気持ちが本物なら、ちゃんと届くはずだから。
君の空は今日も、深くて、あたたかい。 この新月は、君の真ん中に灯るひかりを、そっと照らしてくれているよ。 無理に前に進まなくてもいい。ただ、今の君を感じて。 それだけで、星たちはちゃんと応えてくれるから。